日本語の「単位」には、ある量を表す時の比較の基準とする単位、ある組織や運動を構成する基準となる単位、そして学校に於いて一定の学習量を基準とする学習の単位の3ッの意味があります。
ある量を表す時に比較の基準とする単位の用例としては、「長さの単位はメ−トルである」、「家族は社会の基本単位として考ええられる」、「利益は百万円単位で計上する」、「職場単位で労働組合を組織する」などの例です。この場合は中国語も『单位』で表現し、『长度的单位是米』、『家庭被认为是社会的基本单位』、『按工作单位组织工会』、『获利以一百万日元为单位表示』となります。なお「月単位で給与を支給する」や「一時間単位の生産高が増加した」の場合は、中国語で『单位』を省略して『按月支付工資』、『毎一个时间的生产率提高了』との表現が出来ます。
ある組織や運動を構成する基準となる単位の用例としては、「修学旅行はクラス単位で行動する」、「5人一組で防火グル−プを組織する」などがあり、これも中国語で同じ『单位』を使って表現出来ます。『修学旅行时以班級为单位而行动』、『以五个人为单位组织防火小組』です。
然し最後の一定の学習量を基準とする学習の単位のみは、中国語では『学分』で表現し、「4単位のフランス語」が『四学分的法语』、「彼は卒業に必要な単位が取れていない」が『他没能取得毕业所需的学分』、「私の弟は単位が足りず卒業出来ない」が『我的弟弟学分不够不毕了业』となります。
扨て以上は日本語を中心に説明しましたが、中国語特有の『单位』として、日本語の「職場」があります。「職場」には国家機関、団体、会社、そしてそれ等の中の組織である部や課がありますが、これ等を全て『单位』で表現しています。「貴方はどちらで働いていますか?」、「彼は会社の幾つかの事業部をたらい回しにされ、最後に我々の部門へ来た」、「たくさんの機関・団体が競争に参加した」、「今日私の職場は休みです」、「私の家は職場からかなり離れています」等が用例で、『你在哪个单位做工作呢?』、『他在公司里的几个单位踢来踢去好几次、最后被调到我们的单位来了』、『有很多单位参加了比賽』、『今天我们单位休息』、『我家离得工作单位相当远』と表現します。
この『单位』を邦文に訳す際に苦労があり、例えば本年1月1日から施行された「従業員年次有給休暇条例」の第二条に「機関、団体企業、事業単位、民営非企業単位、従業員を雇用している個人経営の商店などで連続して一年以上勤務している者は年次有給休暇を取得出来る」との前文があり、それに続いて『单位应当保证职工享受年休暇』との文章があります。この『单位』は冒頭の機関から最後の個人商店まで全てを包含しており、邦訳する際に改めてこの全てを述べる訳にはゆかず、「職場」とも訳せないので、ここでは「雇用者側」という日本語を使って「雇用者側は従業員の年次有給休暇を保証しなければならない」と訳さざるを得ません。
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