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2.半導体 (1)世界半導体産業環境
2003年度の全世界のパソコン、携帯電話及びディジタル家電製品の需要及び供給は共に旺盛だった。このことが牽引力となり、全世界の半導体市場は全面的に回復し年間売上総額は、1,633億米ドル、
前年比15.8%の成長率を記録し、1.6%の2002年成長率レベルをはるかに超えた。
(2)中国半導体産業環境
中国市場は、全世界のコンピュータ、携帯電話、家電製品など電子製品の生産ラインの中国大陸への移転が進む中で、上流製品であるウエハの需要も増加し市場規模は初めて2,000億元を突破して総売上高は2074.1億元に達した。前年比41.0%の成長率は、最近3年間では最も高く全世界の半導体市場成長の原動力となった。
データ出所:CCID 2004年2月
2003年度中国市場の最も顕著な特徴としてはコンピュータ用途が半導体市場での最大の応用製品となった事である。2003年度中国の各種コンピュータの生産量は3000万台に接近し、中でもノートパソコンは主流を占めるに至った。同時にLCDディスプレイは、従来のCRTディスプレイに取って代わり市場に浸透し、LCDディスプレイ用LSIは、CRTディスプレイ用LSIに比較し倍増した。2003年度中国でのコンピュータ応用LSI市場は販売数量で130億個となり、2002年度の99.1億個に比較して31.2%増となった。販売額では、2003年度デスクトップパソコン、ノ-トパソコン、サーバー及びコンピュータ周辺機器などコンピュータ関連LSIの市場規模は767.5億元となり2002年度453.1億元と比較して、69.4%の成長率となり,中国国内半導体市場規模の37%を占めた。

データ出所:CCID 2004年2月
1)半導体製造業の成長
快調な中国半導体市場の発展と同時に、LSI製造業はSARSなど不利な影響を克服して、高い成長率を維持し、年間の国内LSI総生産量は初めて100億個を突破、134.1億個に達し、2002年度比較で39.3%の成長を遂げた。トータル売上高は351.4億元になり、昨年と比較して30.9%の成長になった。

データ出所:CCID
中国半導体メーカー2003年(1-6月)半導体売上高ランキング |
金額単位:万人民元 |
会社名 |
集成電路
売上高 |
部品売上高 |
半導体総売上高 |
ランキング |
摩托羅拉(中国)電子有限公司 |
316,337.90 |
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316,337.90 |
1 |
三菱四通集成電路有限公司 |
67,953.30 |
8,334.00 |
76,287.30 |
2 |
上海華虹NEC電子有限公司 |
68,295.00 |
|
68,295.00 |
3 |
江蘇長電科技股份有限公司 |
29,366.79 |
34,179.34 |
63,546.13 |
4 |
四川楽山無線電有限公司 |
|
56,174.50 |
56,174.50 |
5 |
深圳賽意法微電子有限公司 |
26,394.00 |
19,778.90 |
46,172.90 |
6 |
上海先進半導体製造有限公司 |
37,219.00 |
|
37,219.00 |
7 |
南通冨士通微電子有限公司 |
36,364.00 |
|
36,364.00 |
8 |
無錫華潤微電子有限公司 |
14,586.52 |
13,120.82 |
27,707.34 |
9 |
杭州士蘭電子有限公司 |
25,811.00 |
|
25,811.00 |
10 |
データ出所:CCID
2)半導体設計業の台頭
半導体関連産業の中では、設計関連業の成長が最も注目の的となった。前年度国内LSI設計産業は、トータルで44.9億元の売上高を実現し、前年比1100%を超える成長を遂げ、国内市場規模に占める比率が10%を初めて突破した。
| 中国半導体設計企業売上高ランキング |
2003年ランク |
企業名称 |
省市 |
2003年売上高 |
1 |
大唐微電子技術有限公司 |
北京 |
62,308 |
2 |
杭州士蘭微電子股份有限公司(友旺を含む) |
浙江 |
53,521 |
3 |
江蘇意源微電子技術有限公司 |
江蘇 |
46,515 |
4 |
紹興芯谷科技有限公司 |
浙江 |
23,932 |
5 |
無錫華潤 科微電子有限公司 |
江蘇 |
16,288 |
6 |
北京中星微電子有限公司 |
北京 |
16,000 |
7 |
北京希格瑪晶華微電子股份有限公司 |
北京 |
15,000 |
8 |
上海華虹集成有限公司 |
上海 |
13,513 |
9 |
中国華大集成電路設計中心 |
北京 |
13,000 |
10 |
深圳市国微電子股份有限公司 |
広東 |
11,760 |
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| データ出所:CCID |
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3)中国市場での半導体メーカーランキング
2003年度中国LSI市場調査データに基づいて、2003年度中国LSI市場でのメーカランキングを
示した。そのうちIntelは、第2位を11%以上引き離す業績で首位となった。
中国半導体マーケットシェア・ランキング |
ランキング |
会社名 |
売上高(億元) |
シェア |
1 |
Intel |
321.3 |
15.5% |
2 |
TI |
92.6 |
4.5% |
3 |
東芝 |
91.9 |
4.4% |
4 |
三星 |
87.7 |
4.2% |
5 |
Infenion |
76.9 |
3.7% |
6 |
Philips |
73.2 |
3.5% |
7 |
ST |
67.6 |
3.3% |
8 |
Hynix |
66.9 |
3.2% |
9 |
Motorola |
66.3 |
3.2% |
10 |
聯発科技 |
62.6 |
3.0% |
データ出所:CCID
(3)中国半導体の市場予測
これからの数年間は、中国経済の順調な発展を背景に、更に国の奨励策とオリンピックでのビジネスチャンスなどの恵まれた環境下で継続的な成長が期待できる。さらに製品構成の高品位化によって益々の発展が顕著となる。これからの5年間は中国LSI産業発展の絶好の機会であり、2004年度の中国LSI産業の売上高成長率は31%、総額2717.5億元に達すると予測されている。2008年度においては、市場規模予測は6314.2億元とされている。
1)半導体製造技術
90nmのウエハテクノロジーは実験室レベルから実市場へと向かい、SOCは、ウエハ技術の発展を牽引する。販売ルートから見ると販売のモデルは多様化し、大口顧客への直接販売ルートが益々重要となる。
2)半導体設計技術
デザインハウスの役割が販売ルートの構築面で益々重要となって来ている。応用市場面では、デジタルTVが家電製品LSIの成長を促し、第3世代の通信関連LSI市場が新たな動きを開始し、自動車用電装品とICカード用LSIは今後大いに期待できる。
3)半導体設計技術の育成と製造業の成長率
2003年度中国LSI製造業の売上高は、全世界での売上規模の3.4%を占めている。これは国内LSIの総需要の17%を賄っている。設計技術のレベルが低いことが市場での応用製品の発展を制約している。応用製品の観点からも、チップの供給の観点からも設計技術の重大な不足は関連産業全体の継続的かつ健全な発展の大きな障害となり得ると考えられている。
(4)中国半導体市場の課題と提言
1)半導体産業に関するインフラ強化の必要性
LSI関連産業の全体構造の体制整備・充実は中国LSI産業の健全でかつ持続的な発展の重要な鍵となる。LSI産業関連のインフラの集中的な整備は、すべての関連企業にとってコスト低減を可能なものとする。LSI設計技術は、最新の市場要求を知る事のできる位置に有り、新たな高付加価値製品を開発する事を通して電子製品の世代交代を可能にする。しかしながら中国設計産業は現時点では、まだ初級段階であり、相対的なレベルの低さは、LSI産業の健全で持続的な発展を規制している。8インチ、0.25um、0.18umのウエハプロセスは、国際的なレベルからは、まだ一定の距離があり、中国企業の生産対応製品は中級以下の家電製品が主である。CPU、DSP、メモリ及び高度な通信機器に対してはLSIを大量に供給するには至っていない。
2)提言
- 技術の発展動向に注目しつつ、成長期待分野での市場参入機会の的確な把握
- デザインハウスと協力関係の強化による市場開拓能力の増強
- 国内製造メーカーは、デジタル家電、自動車、第3世代携帯電話など新市場における現地供給体制のメリットを生かして、特殊な応用分野への市場参入機会をより積極的に模索。
- 人材育成の強化による半導体産業全体の競争力強化。
人民元の切り上げ問題,為替レートの変動、付加価値税など税制面での変化、環境規制の強化などまだまだ、方向を的確に予測するには周囲環境の変化は予測しがたい面が多いが、当面の成長と成長へ向かってへの官民上げての努力は疑う余地がないと思われる。
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